2026年5月20日にリリースされた「Antigravity 2.0」へのアップデート後、ユーザーの作業環境において、コードエディタ機能(IDE)の消失および再配置に関する一連の現象が確認されています。
2026年5月20日のメジャーアップデート
Googleは「Antigravity 2.0」をリリースしました。このアップデートにより、従来のAntigravityはAIチャットおよびエージェント管理に特化したUIへと変更されました。これに伴い、これまで一体化していたコードエディタ機能(IDE)がメイン画面から消えました。
強制アップデートで消滅したIDEを公式は「手動で落としてくれ」というリンクをサイト最下部に配置しましたが、これは「IDEを理解しているエンジニア」しか辿り着けない、極めて不親切な救済措置でした。
「IDEが消えた」という苦情があまりに多発したため、Googleは方針を転換しました修正パッチの中に、「起動時に古いIDE設定をスキャンし、存在しないなら自動で別アプリとしてIDE本体をダウンロードして配置する」というスクリプトを混入させたのです。
修正アップデート
私の環境では5月22日午前1時14分、「バージョン2.0.6」、同日午前1時17分、管理アプリの更新完了から3分後に、システムは自動的に「Antigravity IDE」を独立した別アプリとしてダウンロードし、ユーザーのPC内に再配置(インストール)を実行しました。この動作は公式のリリースノート等で詳細に周知されることなく、アップデートプロセスの一環として自動的に行われました。
現在の環境を運用するための注意点
現在は「管理アプリ(Antigravity)」と「コードエディタ(Antigravity IDE)」が別個のアプリケーションとして存在しています。今後の運用にあたっては、以下の点に留意してください。
- ファイルパスの競合:管理アプリとIDEが同一ディレクトリに配置されている場合、起動時にパスの競合が発生し、IDEが正しく立ち上がらない事例が報告されています。
- 更新仕様の不透明さ:IDEの自動再インストール機能は公式に明記されていない仕様です。今後、OSのアップデートやアプリの更新時に同様の自動処理が実行される可能性があります。
IDE環境を維持するための対策
今後も旧来のコードエディタ環境を継続して使用したい場合は、以下の手順が有効です。
- 設定のバックアップ:VS Codeベースのエディタ機能であるため、標準の「プロファイル機能」を使用して、エクスポート操作を行ってください。
- 環境の分離:管理アプリとIDEを、それぞれ別のディレクトリ(フォルダー)へ分けてインストールすることで、意図しない上書き更新のリスクを抑えることができます。
本件は、ソフトウェアのアップデートがユーザーの意図しない形で作業環境を書き換えた事例です。今後もアップデートの際には、自身の環境が自動的に変更される可能性があることを前提に、事前の設定バックアップを推奨します。


