Krea 2 Identity Edit v1.2が公開
Krea 2に画像編集機能を追加するコミュニティ製LoRA「Krea 2 Identity Edit」のv1.2が公開されました。今回はLoRAの改良に加えて専用カスタムノードとワークフローも更新されているため、v1.1から移行する場合は3つをセットで入れ替える必要があります。
- Krea 2 Identity Edit v1.2のLoRA
- v1.2対応版の
comfyui-krea2edit - 新しい
krea2_identity_edit.jsonワークフロー
v1.1の導入方法や基本的な仕組みは以前の記事で紹介しているため、この記事ではFidelity dial、新しいfit機能、ワークフローの変更を中心にまとめます。


参照画像への忠実度を調整するFidelity dial
Fidelityは「忠実度」という意味で、ここでは画質の高さではなく、参照画像の顔や体格、服装などの特徴を生成結果へどの程度忠実に反映するかを表します。v1.2では、この強さを調整するref_boostがKrea2 Edit (source patch)ノードへ追加されました。
作者の配布ワークフローではref_boostが4.0に設定されており、1.0にするとv1.1に近い効き方、1未満では生成の自由度が上がります。10を大きく超えると参照画像を強くコピーしすぎて、削除や置換が効きにくくなるため、人物の特徴を強く維持したい場合は4前後が基準になります。
2枚参照では、画像1のシーンにref_boost_a、画像2の人物にref_boostが適用されます。Qwen3-VLが参照画像を読み取る解像度を決めるgrounding_pxとは役割が異なり、配布ワークフローではgrounding_pxが768、ref_boostが4.0です。


アスペクト比の違いを処理するfit機能
v1.2対応ノードには、元画像と出力画像のアスペクト比が異なる場合のボケや引き伸ばしへ対処するfit機能も追加されました。元画像とVAEをKrea2 Edit (source patch)へ直接接続すると、ノード内部で元画像を出力側のグリッドへ合わせてからVAE Encodeを行います。
この変更によって旧ワークフローのResize Image/Maskは外れ、参照画像をVAE Encode、Qwen3-VL、Krea2 Edit (source patch)へ直接渡す構成になりました。v1.2ではfitを使用し、v1またはv1.1の重みを使う場合はcrop (legacy)を選択します。fitを有効にするには、Patchノードのvaeとsource_imageを両方接続する必要があります。
編集機能とワークフローも更新

v1.2では1024解像度での追加学習によって、人物を別のシーンへ移したときの顔の維持や編集の忠実度が改善されました。キャラクター設定資料の参照と作成、顔・頭部・目・人物の交換、インペインティング、アウトペインティング、バーチャル試着、人物削除にも対応しています。
ワークフローは、従来のkrea2_edit_single_refとkrea2_edit_two_refからkrea2_identity_edit.jsonへ統合されました。初期状態では1枚参照として動作し、2枚参照を使う場合だけ「SECOND REFERENCE」グループのBypassを解除します。画像の順番は、画像1が編集するシーン、画像2が追加する人物です。
配布ワークフローはKrea 2 Turbo FP8、10ステップ、CFG 1、LoRA強度1、grounding_px 768、ref_boost 4、fit_modeはfitに設定されています。8ステップでは構図や指示への反応、12ステップでは顔のディテールが強まり、10ステップはその中間に当たります。
LoRAとカスタムノードの更新
v1.2のLoRAはフル版、Rank 128版、Rank 64版の3種類です。作者によると、低容量版も元の重みが持つ情報の99%以上を維持しています。
| ファイル | 容量 |
|---|---|
krea2_identity_edit_v1_2.safetensors | 約1.83GB |
krea2_identity_edit_v1_2_r128.safetensors | 約914MB |
krea2_identity_edit_v1_2_r64.safetensors | 約457MB |
カスタムノードの更新が必要
ワークフロー内にFidelity dialの説明メモが表示されても、Krea2 Edit (source patch)にref_boostやfit_modeが見当たらない場合は、カスタムノードがv1.2へ更新されていません。ComfyUI Managerの「Custom Nodes Manager」でcomfyui-krea2editを検索し、このカスタムノードを個別に更新してからComfyUIを再起動します。
ターミナルから更新する場合は、ComfyUIを終了し、comfyui-krea2editフォルダでgit pullを実行します。この操作で更新されるのは対象のカスタムノードだけで、ComfyUI本体やダウンロード済みのモデルには影響しません。
git pull
始めてのインストールならcustom_nodesフォルダでターミナルから開くで下記コマンド入力でインストール。
git clone https://github.com/lbouaraba/comfyui-krea2edit
まとめ
Krea 2 Identity Edit v1.2は、Fidelity dialによる参照忠実度の調整と、アスペクト比の違いを処理するfit機能が中心となるアップデートです。顔や人物を扱う編集機能も増えていますが、新機能はv1.2対応ノードを前提としているため、LoRAだけでなくcomfyui-krea2editと新しいワークフローも更新します。
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